小学生に比べ中学生の不登校児は急激に増えます。
「中一ギャップ」という用語は、皆さま聞かれたことがあると思います。
ウィキペディアによれば中一ギャップの定義とは日本の一部の児童が小学生から中学1年生に進級した際に被る心理や学問、文化的なギャップと、それによるショックのことと記しています。
少々抽象的な記載内容ですがこの中一ギャップが不登校になっている中学生と密接な関係があることは認めざるを得ないでしょう。
それでは中一ギャップとはどのような変容過程から成り立つのでしょうか?
「様々な環境が突然変わるから……」一理ありです。ですが中学校の入学式の翌日から不登校になるお子さんは余り見かけません。
中学1年生に於ける不登校のお子さんのパターンには主に2種類あり、1つは小学生の頃から不登校気味だったお子さん、もう1つは中学校の最初の1年の生活を送る段階で徐々に不登校になるお子さんです。
現在の中学生に多く見受けられるのは「感情のリテラシー」(感情の読み書きのコントロール)が上手くできないお子さんです。そのようなお子さんが増えた理由としてはSNSの普及や塾通い、帰宅後は夕飯と宿題と一定のカリキュラムのような生活が毎日続くことにより「仲間」「空間」「時間」がないことが挙げられます。
こんな余裕のない生活では心も体も不健康になるのも頷けます。
故に周りから見ると「こんなことで」との事由でも自我が小学生の時よりもより芽生えている中学生は登校を渋りはじめ不登校へと繋がります。
もちろん、虐めや新しい環境に対する極度の緊張感も無関係ではありません。
小学生における不登校は早め早めの対応をすることによって不登校の日数も長期化することは、あまり見受けられません。
ですが中学生の場合は全く異なり、不登校となってしまうと登校すること自体に抵抗感を覚える気持ちが小学生のころより強い為、尚更不登校から在学校への登校に導いてあげることが困難になります。
保護者の方の悲鳴が一番多いのもこの時期ではないかと感じております。
私共(社)加藤永江教育研究所では前述の様なお子さんに海外留学と選択のもとに前向きな環境を整えてあげることで不登校だったお子さんが実に自由にのびのびと学校生活を楽しんでいる姿を目の当たりにしています。
中学生ともなるとご自身のプライドも許さず日本の学校での不登校が長期化すればするほど、後戻りができなくなってしまいます。
少し背中を押してあげ、専門家がご家族やお子さんへアドバイスすることによって「日本ではなく海外へ」と方向転換することでお子さんの未来と将来の選択肢が如何様にも変わっていきますし、そのような選択をされるご家族は沢山おられることをご存知頂ければ幸いです。