女の子のADHDは男の子と違います

ADHD(注意多動欠陥障がい)という個性を持つお子さんは現場の私共からみても圧倒的に多いのは男の子です。ですが診かたを変えると女の子も実際には多い事が分かってきました。それでは何故、女の子のADHDは見過ごされがちで、男の子はすぐに把握することができるのでしょうか。ADHDのお子さんは、その名の通り注意欠陥、多動、衝動が定型児と比べるとかなり目立ちます。従って、教師に促されて検査を受けたり、保護者の方が自ら検査を受けさせ、医師、若しくは臨床心理士が判断します。ADHDを持つ男の子は衝動が比較的分かりやすかったり、多動も目立つので、検査を受ける男の子が多いのも頷けます。男の子の場合は小学4年くらいには、おおよそ判断が可能です。比べ、女の子のADHDは注意欠陥が圧倒的に多く、忘れ物や書き間違えが多いのですが、まさか「それ」がADHDに直結していると思わない方が殆どです。また、男の子と女の子のADHDの違いは、その現れ方だと思います。男の子は衝動が目立つ場合が多く、その特性から、暴言を吐いたり、ケンカになったり、学校内で器物破損など問題行動を起こしますが、女の子の場合、小学生などは、その様な事は余りありません。ですので、忘れ物や不注意で保護者の方や担任に叱られる事は良くあり、劣等感をもってしまいますが、多動や衝動は目立ちません。このような理由から、多動性や衝動性は、御本人の性格として思われてしまう事が多いと思います。しかし女の子の多動性は「おしゃべり」過ぎたり、衝動性は興味がコロコロ変わるような「移り気」があります。ですが小学生ぐらいまでは、余り人間関係に困る事はないでしょう。ただし思春期ともなると、御本人には悪気はないのですが「思いつき→衝動」で悪口を言ってしまったり、我が儘に見える行動から自分勝手な人と思われてしまう場合があり、孤立してしまいます。私共は、ADHDに全く偏見がない欧米諸国のボーディングスクールを推奨しているのは、この様な
事例を経験してきたからでもあります。