学習障害児中学2年生の例

学習障害児(広汎性発達障害を併発していない)中学2年生の例

B君のお母様は、本児が小学校中学年の時から「何かおかしい」と感じていたそうです。ですが、どうして良いか分からず、またお身内の方々からは「しつけが悪い」「怠けている」とお母様が責められられ、初回のカウンセリング時においては、お顔の表情も暗く、お話を聞いているうちにお母様御自身が精神科に通っていた時期もあったとお話下さいました。

幸い、当研究所も存じ上げている医療機関にてWISC検査を実施された後すぐに御来所頂いたので、まずは本児が受けられたテストの結果から、言語性と動作性に有意の差が著しかったのと、同時に御本人の成績表、そして、本児はコミュニケーション能力、適応力には何ら問題ないとの結果から広汎性発達障害が認められない学習障害であると判断致しました。世間で言うところの「頭が悪い」と言われてしまう子です。よって、行動性に問題ない事から海外留学への進路を決めてお母様はお帰りになりました。

LD(学習障害児)をトレーニングする学校は沢山ありますが、殆どの学校では学習障害の内容により、年齢制限があること。また、本児の年齢からはまず英語を習得していない上で専門トレーニングを受け付けてくれる学校が少ない事から、専門トレーニングではなく御自身の自尊心を育む為、また本児は男子であったことから将来の自立の事も考慮しつつ学生生活を送って貰いたいとの御両親の希望があったのですが、当時は、御両親共に現実を全て把握され、海外留学へと進路を選択されたものの、肝心の本児が乗り気ではありませんでした。当時の本児の年齢は思春期真っ盛りの何でも親御さんに反抗されていた時期でもありました。

上記の理由からお母様からは決して海外留学をプッシュしないことと申し上げました。御自身が「行かされた感」で海外留学しても成功しません。ですから当研究所にお申し込みを頂いてから半年以上でしょうか、本人から「行きたい、行ってみたい」と決心するまでは、当研究所に本児がお越しになっても、親子喧嘩の理由の1つにしかならないと判断し、何も言わず本児御自身から御連絡来るまで待っていました。やがて中学校の3年生の1学期が始まってすぐだったかと思います。御本人から「海外に行ってみたい」との連絡がありました。長かった半年でしたが本児が納得する上で挑戦してみた海外留学は御自身にとっても有意義な高校生活が送れています。