WISC発達心理検査と海外留学

公立の小学校に通われているお子さんは比較的に早い段階で学校側からWISC検査などを受けるように
促されます。一方で、私立の小学校に通われているお子さんの場合は、保護者の方、特に常に一緒に接しているお母様が自主的にお子さんに検査をさせる場合が多いと思います。また私立の学校に通われているお子さんの場合は中学校に上がってから、様々な問題に遭遇し勉学の困難や行動面での課題が顕著に表れるお子さんが多く、その時に各種検査の実施を希望される場合が多いかと思います。当研究所では日々WISC検査や、その他の検査を実施していますが、保護者のお話しを伺っていると前述の様な2つのパターンに分けられるかと思います。理由として考えられるのは私立の小学校は公立の小学校の様な教育指導ではなく、むしろ「お友達と仲良く遊びましょう」的な学校が多く、これまでも様々な私立小学校の成績を拝読してきましたが、成績と呼べるの?といった、極端に言えば勉学の重点よりも「クラスのお友達と一緒が大事」が優先順位にあります。そして、ほぼ100%のお子さんが中学部に進むのですが、中学受験にて入学してくるお子さん達との勉学の解離、また中学部に入ると成績がいきなり数字となって表示されるので「一体何が起きた!?」「どうして勉強出来ない!?」となってしまうケースが多く見受けられます。当研究所は東京に所在しておりますが、実は御遠方から検査実施に来られる方々が今では約半分です。北は北海道、西は福岡など、本州では東北、関東、長野、名古屋、京都、大阪などからお越しになります。毎回不思議に思い、理由をお伺いすると、某北関東の件は検査実施まで4か月待ち、酷い県になると1年待ちとのお話しです。名前だけは立派に「〇〇発達心理センター」など場所だけはあるのですが、人材不足の為なのかどうかは分かりませんが、とにかく待たされます。問題なのは、待っている間にお子さんは当然ながら成長する事です。何の問題があり、どう対応すれば
良いのかは各お子さんが受けられる検査が大前提にあります。ですが材料なしで、どう対応すれば良いのかなど医師も教師も分かりません。検査なしで分かるのは多動(机に座っていられない)くらいなのではないでしょうか?最も気の毒な事は、検査実施を待っている間に保護者の方々が悶々として過ごさなければいけない事です。和やかに過ごし楽しい時間を持続出来ているのであれば検査など受ける必要は、ないので、生活、学校に於いて何らかの問題があると思うから検査をされたいのであり、でもご在住のエリアでは待たなければいけないといった事が現実に起きています。保護者の方々にとっても、お子さんにとっても良い事は一つもありません。東京は比較的早く実施出来るようです。殆どの保護者の方々は検査結果を御持参され、選択肢の1つとして海外留学を考えお越しになります。当研究所では
その様な境遇の方々を優先に検査を実施しております。日本の夏休みまでは当研究所も限られた枠でしか予約が現在一杯ですが夏休み以降は比較的、臨機応変に対応させて頂いております。少しでも「あれ?」って思う保護者の方々の直感は、いつも正しいのですが、でも「何故」が分からない為に苦労するのです。行政を待っていても、お子さんは成長します。まずは行動に移して欲しいと切に思います。筆者  加藤永江 社団法人加藤永江教育研究所代表理事 東北大学 医学部卒業 心療内科医.民間病院で数年務めた後にアメリカに留学 アメリカで初めて発達障害、学習障害の存在を知る事になる。帰国後 中央大学通信課程で発達心理学を学ぶ。イギリスやスイスでの支援教育と、差別のなさ、そして日本の支援の違いに驚愕し、海外留学の支援を始める。